レミューズカフェのフィドルヌーンに乱入しました

毎月第1木曜日の13時~、伏見のレミューズカフェ Les Muse K’afe という音楽喫茶で、ブクロさんが「FIDDLE NOON」と題したソロ演奏会をやっています。今月はフライパンを組んだばかりということで、私(ソージ)がゲストに呼ばれる形でデュオで演奏してきました。

フライパンはデュオという機動力を活かして、いろいろ実験するユニットです。MOMONGAは4人いるので、予定もグルーヴも合わせるのがなかなか大変なところ、2人なら「今日ちょっと合わせる?」とお手軽に仕込み練習ができるので、いろんな実験もしやすいのです。家も近所だし。

ブクロさんの最近のテーマは「リールで遊ぶ」ことだと思ってます。きちんと本人に聞いたことはなくて、勝手に推測してるだけですけど。リールというのは4拍子のダンス曲で、8分音符がいっぱい並んでいる中でどこにアクセントを付けるかで曲の印象がぜんぜん違ってくる。いろいろ遊びたくなればなるほど多人数での演奏には向かなくなるという厄介なジャンルです(笑)。

そこで今回は、「なるべくポップに」をテーマとした Banshee~Concertina Reel、「大人の色香」をテーマにハバネラのリズムを取り入れた Toss the Feathers ~ Sally Gardens Reelをやりました(一曲飛ばしたことは内緒です)。なお一般的なアイリッシュバンドはこういうことはしません。フライパンは、遊んでること、混ぜ込んでること、そこでの失敗や試行錯誤などもステージコンテンツにしちゃおうという良くも悪くも大胆なユニットなのです。

ダウド爺さんという曲は、ブクロさんがDowd’s Favourite というリール曲にインスパイアされて(※創作意欲を刺激されて、くらいですかね)、ダウドさんの人生の物語を叙事詩にしたためて歌ものにしたものです。はい、タイトルからは年齢性別は不詳なのですが、勝手に爺さんにしちゃってます。リズムはレゲエポップで二人でハモリます。二人の個性を活かせた曲になったと自画自賛しているのですが、いかがでしたでしょうか?

歌ものがもう一つ。WALY WALYというタイトルなのですが、一般的には The Water is Wide というタイトルの方で知られていると思います。NHK朝の連ドラの「花子とアン」とか「マッサン」とかでも流れてたと思います。珍しい4度のハモリを強調したアレンジにしていて、なかなか新鮮だったと思います。きれいにハモれてなかったところも、きっと意図的なものですよ。

日本の名曲もアイルランド音楽の影響を受けている!というコーナーでは、新茶の季節ということで「茶摘み」をポルカでやってみました。この曲、作詞作曲ともに作者不詳なんですよね。歌詞は宇治田原に伝わる茶摘み歌からとったという説もあるそうです。確かにそういわれてみると、だんだん Winster Gallop のように聴こえてきませんか?

ギターとしては、ダニーボーイをDADGADチューニングでやってみたり、リズムを刻みながらベースラインにメロディを混ぜてみたり、フィンガーピッキングでギターソロを混ぜてみたり、先のとおりリール曲にハバネラのベースを入れたり、それなりにいろいろ実験しました。

平日の昼にもかかわらず、思いのほかたくさんのお客さんが来てくれたのは、怖いもの見たさでしょうか。来月のフィドルヌーンもフライパンで出演しますので、平日の昼にもかかわらず伏見桃山まで足を運べる人は、遊びにいらしてください。

(ソージ)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です